基礎知識
ヨガの呼吸法と効果
ヨガの呼吸法は腹式呼吸で行うが、正しくは横隔膜を上下させることで呼吸を行うため「横隔膜式呼吸法」という。
横隔膜を動かして肺の周りを大きくしたり小さくしたりすることで呼吸を行っていく。
この腹式呼吸法は、人間を含む哺乳類のもつ本来の呼吸法なのである。
へその下の丹田というところを意識しながら、おなかから呼吸をするのが腹式呼吸である。
具体的な方法としては、まず正しく座り、背筋を伸ばす。
おへその下の丹田と呼ばれる場所に手を当て、手に力をいれながら鼻から息を吐いてゆく。
息を吐いたら、手の力を緩めながら息をゆっくり吸ってゆく。
これをだいたい5分ほど繰り返すのだが、ゆっくり続けることができる人はもっと長くやってもかまいない。
この後手の平を上に向けて膝の上において目を閉じゆっくり呼吸を行う。
ヨガの際に行う腹式呼吸法のよい点としては、体に酸素が行き渡ることによってエネルギーが体をめぐりやすくなり、新陳代謝も高まる。
ヨガを行うときは、酸素が頭にもよくめぐり頭がさえ、リラックスしてくる。
また、腹式呼吸を行うことで右脳が働き出し、アルファー波がでてくることで気持ちが落ち着いてくる効果がある。
ヨガの歴史
ヨガは、インド発祥の修行法である。
健康に関してのヨガではアーサナ(姿勢)、プラーナーヤーマ(呼吸法)などの方法に重きを置かれるのに対し、瞑想などに重きを置くヨガもある。
ヨガはヒンズー教の修行法で、語源からいうと、「馬を制御するように心身を制御する」といったことのようである。
日本で流行している健康法としてのヨガは、昭和時代に流行した。
近年になり健康ヨガのブームはふたたび訪れ、ダイエット法などで人気になり、ジムのメニューなどでも取り上げられるほどになった。
この流行はインドからのものではなく、ニューヨークなどでの流行が日本に伝わったもののようである。
伝統的なヨガにはいろいろな種類があるようだが、現代人に人気のヨガは、ハタ・ヨーガと呼ばれるものにフィットネス等の技術を加えて改良したものである。
腹式呼吸の方法
腹式呼吸はリラックスするという効果もあるが、ヨガのポーズと組み合わせて使うことで効果も上がってくるようである。
腹式呼吸の方法としては、呼吸を整えながらおなかを膨らまして横隔膜を下げる。
おなかをへこませて横隔膜を上げながら息を吐き、徐々に息を吸う時間よりも吐く時間のほうを長くしていく、というやり方である。
ヨガのポーズの目的
ヨガのレッスンの予習・復習のためにも、ヨガのポーズ一覧表があると便利である。
スタジオでじっくりヨガのポーズを教わる機会のない人にも、ヨガのポーズ一覧表などをインターネットでの無料公開やDVDなどで手に入れておくと気軽に自宅でヨガを実践することができる。
ヨガのポーズには目的がある。
体の下部にたまっているエネルギーを上昇させることと、ポーズそのものに弛緩と緊張というリズムを見出すことである。
ヨガの種類によってポーズはさまざまだが、ある一覧表では、ねじる系統、前かがみの系統、後ろかがみの系統があり、その他に逆立ち、くつろぎなどに分けられているものがある。
ねじる系統では開脚のポーズ、釣り針のポーズ、ねじりのポーズ等があり、主に腰や内臓を刺激するもでである。
また、前屈の系統では首や足、神経系等に効果があり、後屈では便秘や疲労回復によいとされている。
練習することがハタヨガの意味であり、いろいろなヨガのポーズを総称してハタヨガと呼んでいる。
ヨガの効果
ヨガの効果としては、ヨガは心身を一体のものとして捕らえるために体と心の調和を図ることができ、この意味では体と精神の両方に効果があるといえる。
また、いま流行のホットヨガなどではリラックスしながらも体を適正体重まで落とすことができるという効果も期待されているようである。
ヨガは、呼吸法とともにポーズをとることで体全体の調和を図るため、体の代謝や自然の治癒力などが活性化してくるようである。
自然治癒力とはエネルギーと呼ばれる「気」でもあり、自然の力は周りだけではなくて自分の中にもあるとされている。
長澤まさみのヨガのポーズ
長澤まさみさんは静岡県出身、1987年生まれで東宝芸能所属、父親はジュビロ磐田の元監督の長澤和明氏である。
2000年度の東宝シンデレラに選ばれ12歳にして芸能界入りをし、同年公開された「クロスファイア」で映画のデビューを果たした。
2004年には大ヒット作である「世界の中心で愛を叫ぶ」のヒロイン役を演じて日本アカデミー賞優秀助演女優賞等を最年少で受賞した。
2006年には大河ドラマの「功名が辻」にも出演し、同年の秋には「セーラー服と機関銃」のリメイク版の連続ドラマに出演している。
話題になったCMとしては、エプソンの「カラリオ」のCMで、長澤まさみさんがヨガのポーズに挑戦している。
撮影の前にはヨガのインストラクターから指導を受けていろいろなポーズを練習したとされている。
長澤まさみさんは体がもともと柔らかく、難しいとされる「はとのポーズ」も楽に行っている様子がCMに出ていたのが印象的である。